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四川料理フリークがオススメ!本格的で一番美味しい【麻婆豆腐の素】は?

麻婆豆腐の素を食べ比べ!本当に旨辛な商品はどれ?

こんにちは、「すしログ」を運営している、HN「辣油は飲み物」です。

すしログ 〜The Encyclopedia of Sushi〜

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さて、今回のテーマは【麻婆豆腐の素】です。

麻婆豆腐の素は数多くの商品が出ているので、家庭で食べ比べをするのは、ちょっとハードルが高いですよね。そこで、中国・四川省まで食べ歩きに行くほどの麻婆豆腐マニアである筆者が、オススメの素をご紹介致します。食べ比べた結果、ハッキリ言ってヘタなお店よりも美味しい素もありました。

 

ネット上で評価を二分する陳麻婆豆腐店(ヤマムロ)とユウキ食品(YOUKI)の素も食べ比べて、ハッキリと結論を出しました。お楽しみに!

 

また、記事の最後では「麻婆豆腐作りのワザ」もご紹介します。「素」を使わない人すらも、ワザを使えば確実に更に美味しくすることが可能ですので、ご期待ください!

 

ちなみに、筆者について簡単にご紹介させて頂くと、僕は18歳の頃から鉄人・陳建一さんのレシピを見て陳麻婆豆腐を作ってきた、生粋の四川好きです。今では麻婆豆腐愛・四川料理愛が高じて、四川省まで調味料を買い付けに行ったり、豆板醤をそら豆から自家製したりするほどになりました。その甲斐あってか 日本テレビ「news every.」にて、「食べ歩きの極め人」の「麻婆豆腐の極め人」として出演致しました(2019年9月)。

 

さて、ここから本題に入ります。が、文章量が非常に多いので、読むのが面倒な方は、下記の目次から気になる箇所に飛んでください。「本格的で驚くほど美味しい、ナンバー1は?」に結論が書いてありますので!

 

目次

 

今回食べ比べした【麻婆豆腐の素】 

今回選んだ【麻婆豆腐の素】は7種類です。世間には数多くの素が存在しますが、後述する基準を重視して、食べ比べの前段階で厳選しました。

  • eatime「花椒をきかせたしびれる辛さの四川風麻婆豆腐の素 辛口」
  • 聘珍樓シェフシリーズ「麻婆豆腐(マーボドウフ)の素」
  • ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD「花椒と唐辛子のしびれる辛さ 麻婆豆腐用 大辛」
  • 陳麻婆豆腐店(ヤマムロ)「成都陳麻婆 陳麻婆豆腐調味料」
  • ユウキ食品(YOUKI)「四川マーボーソース/辛口」
  • 新宿中村屋「辛さ、ほとばしる麻婆豆腐」

 

ちなみに、各調理で使用した薬味が異なりますが、比較には大きな影響はありません。素はベースの味わいが確立されているものですし、何よりも「手軽さ」が最大のメリット。読者の方もわざわざ薬味を買い物に行くのではなく、家にあるものを適宜使用されてください!要は、飽きが来ない味のアクセントになれば良いものです。

今回の【麻婆豆腐の素】を選んだ基準

【麻婆豆腐の素】の食べ比べを決めた際、何が人気なのかネットでリサーチしてみました。Googleで「麻婆豆腐の素 おすすめ」と検索したところ、出てきたランキングはこちらです。

1位:丸美屋 贅を味わう 麻婆豆腐の素<中辛>

2位:丸美屋 贅を味わう 麻婆豆腐の素<辛口>

3位:味の素 Cook Do 四川式麻婆豆腐用<中辛>

4位:丸美屋 麻婆豆腐の素<中辛>

5位:永谷園 ひき肉入り麻婆豆腐の素<中辛>

13種類を食べ比べして決めたランキングとのことですが、これは正に「王道」を行くラインナップですね。幅広い日本人の好みに合うような銘柄。辛さが「大辛」や「激辛」ではなく「中辛」主体であるところも特徴だと感じました。

 

また、他のランキングも確認したところ、商品のチョイスが割と雑多な印象を受けました。そこで、現在食べ比べを行うならば、基準を絞ることが必要だと思い、「本格さ」と「個性」を食べ比べのポイントにしようと決めました。

 

前述の自身の経歴を活かし、「辛口料理好き」「四川料理好き」「麻婆豆腐の食べ歩き好き」な方々にも響く【麻婆豆腐の素】をピックアップする目論見です。そこで、各メーカーの【麻婆豆腐の素】に対して、下記の基準とコメントを交えて比較していきたいと思います。

 

【味の基準】

  • 辛味(辣):強・中・弱
  • シビレ(麻):強・中・弱
  • 塩気:強・中・弱
  • 甘み:強・中・弱
  • 香り:最初に感じる香りについて

 

では、早速食べ比べを始めましょう!

 

商品ごとのレビュー

eatime「花椒をきかせたしびれる辛さの四川風麻婆豆腐の素 辛口」

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メーカー:ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス

容量:135g

【味の基準】

辛味(辣):弱

シビレ(麻):弱

塩気:中

甘み:強

香り:親しみのある味噌のような甜麺醤的な香り

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【コメント】

マルエツ、マックスバリュ、カスミと言った大手スーパーで入手できるブランドです。日本人には「ホイコーロー(日式回鍋肉)」で親しみのある甜麺醤的な味噌の味わいと甘みが特徴的。辛味とシビレは弱いです。これは肉入りとなり、豚肉に加えて鶏肉も使用しているため、アッサリしています。

レトルトパウチながら肉の食感が中々良い点、化学調味料が不使用である点、大手スーパーで購入できる点などが魅力です。「花椒をきかせたしびれる辛さ」と「辛口」を謳うならば、もう少し攻めても良いのかな?と感じます。

調理におけるワンポイントアドバイスは、豆腐と絡めるまでに水を加えて伸ばしておくと絡みやすくなります。

聘珍樓シェフシリーズ「化学調味料無添加 麻婆豆腐の素」

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メーカー:聘珍樓

容量:110g

【味の基準】

辛味(辣):中

シビレ(麻):ゼロ

塩気:弱

甘み:中

香り:上品な香りに加わるニンニクのパンチ

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【コメント】

「日本最古の中国料理店」であり、誰もが知る高級店、聘珍樓(へいちんろう)。化学調味料だけでなく、保存料と合成着色料も無添加と言う意識の高い麻婆豆腐です。広東料理のお店なので、個性を求めてセレクトしました。

見た目こそ味噌っぽいですが、実際には醤油の風味が特徴的です。そして、そこそこの辛味に効果的な甘みが合わさり、面白い点がニンニクの使用。他の素にも使用されているはずですが、こちらはニンニクの香りを前面に出して活かしています。全体的に上品なサッパリ味なのですが、ニンニクのパンチを加えて独特の味わいを作っています。四川式の麻婆豆腐ではありませんが、これはこれでアリ。日式麻婆豆腐を本格的に作った感じの麻婆豆腐です。

調理におけるワンポイントアドバイスは、とろみが強いので、煮る際に要注意。

ISETAN MITSUKOSHI THE FOOD「花椒と唐辛子のしびれる辛さ 麻婆豆腐用 大辛」

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メーカー:クイーンズ伊勢丹

容量:120g

【味の基準】

辛味(辣):強

シビレ(麻):中

塩気:中

甘み:弱

香り:スッキリ漂う唐辛子の香り

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【コメント】

香りのみならず味わいとしても唐辛子の辛味が強く、しっかりと辛口です。しかし、同時にコクが十分あるので、辛くても後を引く味付けです。豆板醤と言うよりも味噌っぽい印象を受けますが、味噌は不使用。甘みは弱めで程良いです。

着目すべき点は辣油。辣油が上手く味をまとめていて、濃厚かつ一体感のある味わいとなっています。

調理におけるワンポイントアドバイスは、粘度が高いので豆腐を加える前に少し水を足して煮込むとベター。

陳麻婆豆腐店「成都陳麻婆 陳麻婆豆腐調味料」

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メーカー:陳麻婆豆腐店(輸入者:株式会社ヤマムロ)

容量:150g(50g×3袋)

【味の基準】

辛味(辣):最強

シビレ(麻):最強

塩気:強

甘み:弱

香り:本格的な四川麻婆豆腐の香り

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【コメント】

香りからしてガチなのですが、味も極めて本格的です。「味噌」ではなく紛れもない「豆板醤」の風味と辛味がストレートに伝わり、さらにトウチ(豆豉)も香ります。

そして、かなり辛い。辛味だけでなく唐辛子の香りもあります。辣油の辛味と香りも現地さながらで、人によっては多く感じるかと思いますが、それこそが本格の証。

これは、ほぼ弱点無しの本格麻婆豆腐です。例えば、料理の印象がない人がホムパなどで作ったら、全員ドン引きして拍手喝采するレヴェル。いわばチート系麻婆豆腐の素

調理におけるワンポイントアドバイスは、これのみ水溶き片栗粉を別途加える必要があるので、一度に一気に入れず、3回くらいに分けて入れるとダマにならず美味しいです。

ユウキ食品(YOUKI)「四川マーボーソース/辛口」

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メーカー:ユウキ食品株式会社

容量:100g(50g×2袋)

【味の基準】

辛味(辣):強

シビレ(麻):強

塩気:中

甘み:弱

香り:

【コメント】

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上記の陳麻婆豆腐店「成都陳麻婆」と並んで本格的との定評がある麻婆豆腐の素です。しかし、Amazonのレビューを見ると賛否両論が入り乱れており、「味の違いが分からない」と言う意見も複数あり、買う人が迷いそうなので比較対象にしてみました(笑)

結論としては…味、全然違いますね(笑) 実は「違いが無かったらどうしよう…」と少し不安があったのですが、杞憂。鋭い辛味は両方の共通点ですが、こちらは豆板醤や辣油由来と言うよりも、唐辛子(辣椒面)由来の辛味が主体です。

そして、イメージよりもアッサリ味で、豆板醤の熟成期間が短めで、陳麻婆豆腐店よりも醤油が多めに感じます。使用する肉の量が多く(ユウキ150g、陳麻婆豆腐店120g)、さらに水分量も多い(ユウキ100cc、陳麻婆豆腐店50cc)ので、本格的と言ってもまろやかな味わいです。しかし、こちらはこちらで完成度の高い味わいなので、ファンが多い理由には納得します。

麻辣の強さだけでなく塩気の強さと油の量などは陳麻婆豆腐店の方が現地味なので本格的と言えますが、人によっては「塩辛い」や「油が多い」と感じることかと思います。なので、こちらは「上品」かつ「本格的」と言うニーズを回収する麻婆豆腐だと実感しました。

新宿中村屋「辛さ、ほとばしる麻婆豆腐」

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メーカー:株式会社中村屋

容量:150g

【味の基準】

辛味(辣):強

シビレ(麻):中

塩気:中

甘み:中

香り:山椒の香りが良好

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【コメント】

『マツコの知らない世界』で「麻婆豆腐 激辛レトルト第2位」として紹介されたそうですが、個人的には和風だと感じました。「郫県豆瓣醤を使用」とのことで、調理時の香りは紛れもなく豆板醤が強めでテンションが上ったものの、実際は味噌っぽいテイストです。

※郫県豆瓣醤=四川の名産地・郫県で作られる熟成期間の長い豆板醤

ただ、青山椒と赤山椒を混ぜて香りとシビレを独自ブレンドしたと言う山椒は確かに香りが中々良いです。これは肉入りとなり、肉の食感は柔らかめで、結構細かくホロホロです。豚肉に加えて鶏肉、牛肉も使用されているようです。全体的に、日式麻婆豆腐に辛味と本格的な香りを加えた印象で、感覚的に「タレ味」と言った感じの麻婆豆腐です。

辣油が少なくて豆腐に絡まないため一体感は必ずしも高くはありませんが、調理は最も楽でした。

結論としては、「本格四川」を謳うのは厳しいかと…

 

本格的で驚くほど美味しい、ナンバー1は?

さて、いよいよオススメ【麻婆豆腐の素】をご紹介致します。

 

自身を持ってオススメできるナンバー1については、陳麻婆豆腐店の「成都陳麻婆 陳麻婆豆腐調味料」となります。圧倒的に本格的な味わいなので、辛い麻婆豆腐が好きな方ならばヒットするでしょう。これは只のナンバー1ではなく、ダントツの1位だと感じました。

ここまで読んで頂いた方の圧倒的多数は辛いもの好きな方だと思いますが、辛いものは苦手!でも、気になる…と怖いもの見たさで本記事を読んでくださったドMな方もいらっしゃるでしょう。そんなあなたには聘珍樓の「麻婆豆腐(マーボドウフ)の素」をオススメ致します。これは日式麻婆豆腐を美味しく仕上げたテイストなので、穏やかながらに印象に残りました。

最後に、「本格さ」の比較の点では陳麻婆豆腐店が上を行きましたが、ユウキ食品の「四川マーボーソース」も魅力的です。「どれか一つを選べ」と言われると陳麻婆豆腐店ですが、比較してみたい方は、是非ともこちらもお試しください。前述の通り好みによってはこちらの方がヒットするかと思いますので。

麻婆豆腐を美味しく作るワザ

本編は以上となりますが、まとめに変えて麻婆豆腐を美味しく作るワザをご紹介致します。これは数々のプロのレシピを読み、10数年間、数100回麻婆豆腐を作ってきた自分の秘訣です。麻婆豆腐の素を使う時も楽勝で応用できて、味がバッチリ変わります!

  • 水気の多い豆腐は脱水する
  • 挽き肉は混ぜる
  • 挽き肉は弱めの中火でカリッと炒める
  • 最後は強火で「焼く」

スーパーで売られている豆腐は千差万別ですが、なるべく水気が少ないものが麻婆豆腐に合います。 ですので、購入して水気が多い場合は、水抜きをしてから使用ください。

 

次に、挽き肉。理想は塊肉から叩くのがベストですが、「素」は楽して作るものなので、肉を叩き始めたら本末転倒です。そこで、美味しくするための秘訣として、挽き肉を混ぜてこねる方法があります。 こうすることで肉の食感が強くなって、明らかに美味しいです(そして、肉が冷たい状態で混ぜるのがポイントです)。

 

そして、弱めの中火でじっくり炒めてカリッとさせましょう。香ばしさが高まり、調味料を含んだ時の味わい深さがアップします。

 

最後に、麻婆豆腐をお皿に盛る直前は、強火で一気に「焼き」ましょう。この作業により火がしっかり通り、一体感が高まります。

アレンジ料理に使えるところも魅力

今回の企画を何故実行しようと思ったかは、自分でも謎です(笑) ただ、原動力として食欲が先か好奇心が先か分かりませんが、勢いで食べ比べして本当に良かったと感じます。麻婆豆腐の素の完成度の高さに驚き、まだまだ開発のポテンシャルがある存在だと感じました。四川の調味料や食材を揃えるのが面倒な方には最適なアイテムですね。

 

なお、複数パック入っている麻婆豆腐の素の場合、もしも飽きてしまったら他の調理に「調味料」として転用可能です。

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陳麻婆豆腐店の素を使って麻婆茄子を作ってみたところ、麻婆豆腐とは全く異なる魅力があり、これまた絶品でした。他の料理にアレンジしても美味しいというのが素晴らしいなと感じました。

中華調味料がお好きな方向けの記事はこちら

 

また、noteにオリジナル麻婆豆腐のレシピを公開しています!

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